ケアする上で看護師が知っておくべきこと

糖尿病は、内科で治療を行うことが多い。けれど、糖尿病内科や内分泌代謝内科など、糖尿病に特化した専門科を設置している医療機関もある。糖尿病患者をケアする看護師は、症状について詳しく知ることが大事だ。糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなる疾病のことである。インスリン分泌と深い関係があり、喉の渇きや頻尿などの症状が出やすい。症状が重くなると、腎臓障害や動脈硬化などの合併症を引き起こすので要注意だ。検査で早期発見をして、ただちに適切な治療を行うことがポイントになる。尚、糖尿病の家族がいると、発症しやすくなる点が特徴的だ。患者の治療を行う場合に、家族の病歴を質問することがある。糖尿病の治療は、血糖値を下げるために薬の服用を行う。もしも投薬で効果が出なかったら、インスリンを補うために注射をする。症状が重くならないように、食事療法を取り入れることが重要だ。看護師は、患者に適切な量の食事や栄養バランスについて説明する。特に、白米やパンなど、炭水化物の摂取量が多すぎないように指導することが大切だ。炭水化物が少なくても満腹感を得るために、野菜や海藻、キノコを多めに食べることが望ましい。ビタミンや食物繊維を摂取できるし、カロリーが低い食材が多いからだ。揚げ物は衣に小麦粉を使っているので、なるべく控えるようにアドバイスをしよう。煮物や焼き物が適している。糖尿病患者向けの食事を載せたパンフレットを用意しておけば、患者に喜ばれる。このようなアドバイスは、糖尿病患者をより身近でサポートする看護師だからこそできる指導方法なのかもしれない。